
こんにちは、逆張り投資家のしめじです。
前回の記事では「PBRが低ければ割安、というわけではない」というお話をしました。
今回はその続編として、PBRとPERを合わせて見ることで“真に割安な株”をどう見つけるか、私なりの視点でお話していきます。
PBRとPER、それぞれの役割をもう一度おさらい
● PBR(株価純資産倍率)=「資産」に対する株価の割高・割安度合い
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計算式:PBR = 株価 ÷ 1株あたり純資産(BPS)
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「企業の持っている純資産(帳簿上の価値)に対して株価は高い?安い?」を見たいときに使う
● PER(株価収益率)=「利益」に対する株価の割高・割安度合い
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計算式:PER = 株価 ÷ 1株あたり利益(EPS)
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「その企業が稼ぐ力に対して、今の株価は高い?安い?」を知るための指標
ここで大事なのは、**PBR=“過去の蓄積”、PER=“現在の収益力”**を表しているということです。
つまり、「この企業は昔から資産が多いが、今も稼げているのか?」
それを判断するためには、PBRとPERの両方を使うのがベストというわけです。
「低PBR × 低PER」は宝の山か、それとも落とし穴か?
この2つの指標を組み合わせて投資先を探すのは、まさに**“お宝さがし”**です。
たとえば、次のような企業があったとしましょう。
| 銘柄 | PBR | PER | ROE | コメント |
|---|---|---|---|---|
| A社 | 0.6倍 | 6倍 | 10% | 高ROE+資産も多い:買い候補! |
| B社 | 0.5倍 | 60倍 | 1% | 利益出てないけど資産だけは多い:危険信号 |
| C社 | 2.5倍 | 8倍 | 30% | 資産は少ないけど超稼ぐ:成長株系 |
見ていただくと分かる通り、PBRが低くても、PERが高ければ“罠”の可能性があるのです。
逆に、両方が低くてROEも高い会社は、“市場に見捨てられているが実は優良”の可能性あり。
これがまさに逆張りの醍醐味。
実例紹介:2023年以降の「PBR×PER」注目銘柄(※イメージ)
ここで、参考までに過去の決算から「PBRとPERが低く、実際に見直された企業」の例をご紹介しましょう。
● 住友倉庫(9303)※2022年当時
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PBR:約0.6倍
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PER:約8倍
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配当利回りも3%超え
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物流再編で安定した需要+不動産事業も強い
→ 2022年時点では放置されていたが、徐々に見直され株価上昇。
→ 資産(倉庫・土地)も多く、稼ぐ力もあり、かつ還元姿勢が強い=低PBRが“評価される日”が来たパターン
じゃあ、どんな手順で「割安株」を探せばいいの?
初心者向けに、実際の検索ステップを紹介します。
証券会社のスクリーニング機能や無料の株サイトでOKです。
✅ STEP1:PBR1倍未満を抽出
「資産に対して株価が安い」企業を探すための入り口。
✅ STEP2:PER15倍以下に絞る
「利益に対しても割安」な企業を選別。
✅ STEP3:ROE8%以上でさらに選別
資本を効率的に使えているかをチェック。
この3ステップだけでも、5000社ある上場企業から一気に“20~30社”くらいに絞れます。
その中から「なぜ割安なのか?」を考えていくのが、逆張りの楽しいところ。
単なる数字遊びじゃなく、企業を見る“目”を養うトレーニングにもなります。
番外編:「割安だけど上がらない株」はどうする?
最後に、よくある悩みに触れておきます。
「低PER・低PBRの株を買ったけど、半年たっても全然動かないんです…」
結論から言うと、それ、よくあることです。
市場は短期的には非効率なので、「安い株がすぐ上がる」とは限りません。
でも、以下のような“引き金”があれば、株価が動き始めるケースがあります。
だから私は、「安いけど眠っている株」を**複数保有しておく“漬け物戦略”**を取っています。
半年~2年くらいかけてじわじわ効いてくるイメージ。
最後に:逆張りの極意は「信じて待てる」こと
PERとPBRを合わせて見ることで、「値札」と「中身」の両方をチェックできます。
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PBRを見ることで“資産の厚み”を知る
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PERを見ることで“稼ぐ力”を測る
どちらか一方では見えないものが、両方揃うことで“光る企業”に見えてくる。
そして、それを“誰も見ていないうちに”拾うのが逆張り投資家の腕の見せ所です。
・当ブログ中のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。
・最終的な投資決定はご自身の判断でなさるようにお願いいたします。