「トランプが半導体に100%関税を課す」と聞いたとき、アップルが米国内で部品から一貫して生産する“奇策”に見えた方もいるかもしれない。
確かに、トランプ政権は「アメリカ国内で製造する企業」には関税を免除するとし、アップルも「6,000億ドル投資」のうち1000億ドルを製造に振り向けると言われている。
しかし現実は、そんな“ワンダーランド”ではない。
なぜ「米国製iPhone」は現実的でないのか?
そもそも、製造コストの差が圧倒的です。
TechInsightsやWall Street Journalによると、iPhone 16 Pro(256GB)の部品+組立コストは約580ドル。しかし、54%の関税がかかると、コストはなんと約847ドルに跳ね上がります。
しかも、注目すべきは部品や最終組立だけでなく、”熟練労働+インフラ整備”にも膨大な費用がかかる点です。
専門家たちは、「全面的な米国内製造は、iPhoneが3,500ドル級になりうる」とまで見積もっています 。
加えて、米国には整ったサプライチェーンも、必要な熟練労働者も不足しており、短期では補えないのが実情です。
スマホ市場で本当に勝ち残れるのは誰か?
ここからは仮説の世界に飛びます。
アップルが“米国での一貫生産”という高コストオペレーションに挑めば…
そこに残された選択肢は、
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ブランド力と高価格に見合う顧客層を狙うか?
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それとも、価格競争力を武器にするブランドが勝負に出るか?
現実には、後者のほうが“戦場”で優位に立てるかもしれません。たとえば:
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中国やインドの製造拠点を活かし続けるメーカー
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マージンは抑えつつ低価格モデルで市場シェア拡大を狙うブランド
たとえば一部の中国メーカーは、ローコストで大量供給できるため、新興国やコストに敏感な顧客層で高い人気を維持しています。
これは“スマホ=ライフライン”ととらえる現代社会で、アップルの高価格ギャップを埋める存在になる可能性があるのです。
さいごに:逆張り投資家からの視点
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トランプの100%関税政策は、“米国内製造を促す圧力”を目的とした政治セーフティネットですが、
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アップルの一貫米国生産は現実には収益性を大きく毀損するリスクをはらんでいます。
この構造変化の中で賢い逆張り家が見るべきは、
米国+ブランド力より、価格競争力+供給安定+地政学柔軟性
のほうにあるかもしれません。
つまり、「アップル高値ブランド」VS「チャイナ発価格勝者モデル」の2極化が進む中、投資目線では後者も視野に入れる判断力が求められる時代になりつつあります。
・当ブログ中のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。
・最終的な投資決定はご自身の判断でなさるようにお願いします。
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