
「日本国債の買い手は誰か?」
そう問われれば、多くの人がこう答えるかもしれません。
「そりゃ、日銀でしょ」
たしかに、日銀は長らく日本国債市場の“最大の買い手”でした。マネタリーベースを増やすため、異次元緩和の名のもとに国債を買いまくり、気づけば市場全体の50%超を保有する状態に。
…でも、それだけじゃない。
実は、外国人投資家も密かに、そして確実に、日本国債を買い続けています。
え?利回りの低い日本国債なんて、誰がわざわざ海外から買うの?と思ったあなたへ──
そこには、為替と金利差を活用した“上級者の投資術”が隠されていたのです。
「利回りが低いのに買われる」──いったいなぜ?
例えば、2025年現在の日本の10年国債利回りは1.1%前後。
一方で、米国の10年国債は4.2%前後。
この金利差を見ると、「外国人が日本国債を買う理由がない」と思ってしまうのも無理はありません。
しかし、海外投資家は単純に「金利の高さ」だけを見て動いていません。
むしろ、“為替ヘッジ後の利回り”を見ているのです。
キモは“為替ヘッジ付き投資”
外国人投資家が日本国債を買う際、為替ヘッジをかけることが一般的です。
たとえば、ドル建てで資金を持つアメリカの投資家が、為替ヘッジをかけて円建ての日本国債を保有する場合。
このとき、為替ヘッジコスト──つまり「ドルを円に替えるために支払うスワップポイント」──が逆に収入になる場合があるのです。
なぜなら、日本の短期金利はまだ米国より大きく低いから。
この差を利用することで、ヘッジ後の利回りが思ったより高くなる。
例:ドル建て投資家が日本国債を買った場合
つまり、「ドルで日本国債を買って為替ヘッジすれば、米国債と同等かそれ以上の利回りが得られる」という現象が起きているのです。
まるで、外から見たら地味な中古車が、実はエンジンチューンされててF1並みに速かった──そんな裏技のような投資法。
日本国債が「割安資産」になる瞬間
ここで注目したいのが、日銀の金融政策の変化。
今後、日本が徐々に利上げを行い、金利差が縮小していく局面では、
この“為替ヘッジ付きの利回り妙味”が低下していく可能性があります。
でも裏を返せば、今のうちに仕込んでおいた外国人投資家にとっては、相当オイシイ局面とも言えます。
だからこそ、Bloombergやロイターの報道でも、**「2024年後半から外国人投資家による日本国債買いが加速している」**という話題が出てきているのです。
誤解されがちな「国債=国内勢だけ」の構図
「国債=日銀かメガバンクしか買わないでしょ」というイメージは、もう時代遅れかもしれません。
実際、2023年以降、日本国債の40%近くが外国人によって売買されている週もあるとされています。短期のトレーディング需要だけでなく、年金ファンドや海外保険会社の中長期資産運用として組み込まれているケースも多いのです。
この構図があるからこそ、日本の長期金利は日銀の操作だけでなく、“世界の需給”にも左右される時代に突入しているのです。
まとめ:国債市場の見えない“主役”は実は海外勢かも?
外国人が日本国債を買う理由は──
この視点を知っているだけで、金利が動いたときに“誰がどう動くか”が、ちょっと見えてくるようになる。
相場という劇場で、目立たないけどじつは舞台裏を動かしている黒衣のような存在──それが、今の外国人投資家なのかもしれません。
・当ブログ中のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。
・最終的な投資決定はご自身の判断でなさるように お願いします。
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