
こんにちは。
逆張り投資家のしめじです。
巷では「ついに米国債離れが始まった」なんて声も聞こえてきます。
S&Pやフィッチがアメリカ国債の信用格付けを下げたのが記憶に新しいですが、それがきっかけで「米国債はもう終わりだ」「中国も日本も売ってる」なんて話がSNSやニュースでもちらほら。
……ほんとうに、そうでしょうか?
投資の世界って、“誰が何を言ってるか”ではなく、“誰が何をしているか”が大事だったりしますよね。
そんなわけで今回は、世界最大級の年金基金「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)」の動きをヒントに、「米国債離れ」のウワサを検証しつつ、この高金利下で米国債がむしろ“お宝”かもしれない理由を掘っていきたいと思います。
📉 格下げは確かにあった、でも……
まずは事実確認から。
2023年、米格付け会社フィッチがアメリカ国債をAAAからAA+へ1段階引き下げました。
実は2000年代にもS&Pが同様に引き下げたことがあり、「米国債=最強の信用資産」というイメージには確かにヒビが入った印象は否めません。
加えて、中国など一部の国が米国債の保有を削減しているのも事実。
ただ、それだけで「米国債離れだ!」と叫ぶのは、少し表面的すぎる気がします。
実際、足元で米国債の入札は依然として高い需要を集めており、10年債の利回りは**4.5%超(2025年7月時点)**と、リターン面でも魅力的な水準を維持しています。
🏛 GPIFの行動を見よ。「本当の米国債評価」はここにある
さて、ここで注目したいのが、GPIFのポートフォリオ。
GPIFは、2024年度の運用報告で、外国債券への投資比率を約25%前後で維持しています。
そのうち米国債は最大級の保有先であり、特に2023~2024年にかけても、買い越し傾向が続いていることが明らかになっています(※GPIF運用実績報告書より)。
つまり、「リスクオフだから米国債を避けよう」とはなっていないんです。
むしろ、
こうした点で、**分散投資における“主力選手”**としての地位は不動。
たとえるなら、「ちょっと素行が怪しくなってきたけど、打率.330を維持している主砲」みたいな存在。
ベンチに下げるには惜しい――いや、むしろ今こそ割安で起用すべき時期なんじゃないかとさえ思えてきます。
📈 高金利こそ“買い”のチャンス?
さて、逆張りの話をしないと私らしくないので本題です。
現在、米10年債の利回りは4.5~4.7%前後。
これって冷静に考えると、日本のインフレ率(2%弱)を大きく上回る実質利回りが取れるわけです。
しかも米国の利下げ観測が強まる中、これ以上の金利上昇余地は限定的と見る向きも多い。
であれば、今後金利が下がれば、債券価格は上昇するので、「今買って、キャピタルゲインと利回りの二兎を追える」チャンスかもしれない。
最近の株式市場がやや過熱気味なだけに、「守りの投資」としての債券はむしろ逆張り向き。
まさに、ポカポカ陽気の中でこたつを出すような安心感。
💰 個人でも米国債を買える時代
「とはいえ、GPIFのような大口と同じことはできないよ…」という声もあるでしょう。
でもご安心を。
最近ではSBI証券や楽天証券でも個人が米国債(特に新発債やETF)に簡単にアクセスできる環境が整っています。
たとえば:
こうした選択肢を組み合わせることで、円建て資産に偏りがちなポートフォリオを手軽にヘッジすることができます。
🐾 まとめ:噂に惑わされるな、米国債は今こそ“逆張り投資”の候補かも?
「米国債離れ」なんて見出しを見たら、つい焦ってしまう気持ちも分かります。
でも、世界最大の年金基金が黙って保有を続け、
市場がそれでも旺盛な需要を示しているこの状況。
冷静に考えてみてください。
「悪いニュースが出ても売られない資産」って、強くないですか?
これは個人的な見解ですが、今の米国債は「過小評価されてる優等生」みたいな存在。
高金利・高流動性・高信頼性の三拍子がそろった資産を、“怖い”というだけで避けるのは、もったいないと私は思っています。
もちろん、為替リスクや金利変動リスクには注意が必要です。
でも、それらを踏まえたうえでも、「守りの逆張り投資」としては今の米国債、悪くない選択肢かもしれませんよ。
・当ブログ中のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。
・最終的な投資決定はご自身の判断でなさるようにお願いいたします。