こんにちは。今日は少し個人的な話をしたいと思います。
実は私、永久歯が1本、生えてきませんでした。
「生まれつき歯が足りない人って、本当にいるの?」と驚かれることもありますが、実際、永久歯が先天的に欠如している人は意外と少なくありません(日本人の約10%前後とも言われています)。
そんな私が過ごした20代前半、ずっと部分入れ歯で暮らしていました。
食事が“億劫”になるなんて、想像もしなかった
「若いから大丈夫でしょ?」「1本くらいどうにかなるよ」
――そんなふうに自分にも言い聞かせていました。
でも、入れ歯って正直、不便です。
・うまく噛めない
・ズレる、違和感がある
・硬いものを避けるようになる
・人前で笑うときに気になる
結果どうなるかというと、だんだん食事が“億劫”になってくるんです。
好きだった唐揚げ、焼き肉、煎餅……そういったものから自然と遠ざかるようになり、やがて体重も減り、体力も落ちていきました。
なんというか、「食べる喜び」が失われると、思っていた以上に生活そのものの質が下がるんです。
30万円は高い?それとも安い?
そんなある日、転機が訪れます。
歯科医の先生から「インプラントという方法もありますよ」と提案されました。
治療費は、当時の私にはちょっといい海外製のもので約30万円。正直、躊躇しました。だって、車検とiPhoneを同時に払うような金額です。
でも、「一生ものになるかもしれない」と思い切って決断。
そして迎えたインプラント装着の日。
初めての“噛める”感覚に涙が出た
インプラントを入れて最初に感じたのは、
「え、ごはんってこんなに美味しかったっけ!?」
という、衝撃でした。
ご飯粒ひとつ、焼き魚の皮ひとつ、何を食べても噛みしめられるって幸せ。
これは、失ってみないと本当に分からない感覚です。
“普通の食事”が、どれほど尊いものだったのかを、私はその時はじめて知りました。
歯の欠損は、ただの“見た目”の問題じゃない
厚生労働省の調査によれば、歯を失う人は、そうでない人に比べて「糖尿病」「認知症」「心臓病」などのリスクが高まると言われています。
理由は簡単。
・よく噛めない → 消化が悪くなる
・やわらかい物ばかり食べる → 栄養が偏る
・咀嚼刺激が減る → 脳への血流が減る
つまり、「歯の欠損」は、単に口の中の話ではなく、全身の健康リスクと直結しているのです。
健康に“投資”するという考え方
インプラントの30万円。
高いか、安いかは人それぞれだと思います。
でも、私は声を大にして言いたい。
あの30万円で、私は「食事の喜び」と「健康」と「自信」を取り戻しました。
保険適用外の自費治療って、どうしても敬遠されがちです。
でも、もし同じように悩んでいる人がいたら、「人生の選択肢としてアリだよ」とそっと伝えたい。
「歯1本の話」で済まされないくらい、生活が明るくなることもあるんです。
最後に
歯が痛むとき、人は「もう少し早く治せばよかった」と思います。
でも、歯を失ったとき、人は「こんなに生活に影響するなんて知らなかった」と気づきます。
私のように、先天的に歯が足りない人もいれば、事故や虫歯、加齢で失う人もいる。
でもどんな理由であれ、歯の健康が崩れると、心も体も不安定になるという事実は変わりません。
歯医者さんの診察って面倒ですよね。怖いし、お金もかかるし。
でも、その1本の歯が、もしかしたら未来の「健康寿命」につながっているかもしれないと思えば、ちょっと行ってみようかな、と思いませんか?
🍚 今日のごはん、ちょっとだけ味わって食べてみてください。
「噛めること」が、どれだけの恵みなのか――気づくかもしれませんよ。
※この記事は個人の体験を元に記述したものであり、すべての方にインプラント治療を推奨するものではありません。歯科治療は必ず専門医の診断に従ってください。