逆張りサラリーマン投資家しめじ

逆張りこそ至高、高値は買わない!

シスメックス株が2000円割れ…過去10年の最安値水準で考えるグロース株の見方

こんにちは、逆張り投資家のしめじです。
株式市場を眺めていると「おや?」と思う瞬間があります。
今回のテーマは シスメックス(6869)

医療検査機器の世界的なリーディングカンパニーである同社の株価が、ついに2000円を割り込む場面がありました。これは、過去10年の株価推移を見てもかなり低い位置にあると言えます。

グロース株は「成長性」に投資する銘柄ですが、その評価方法はPERやPSRだけではありません。この記事では、シスメックスの事例を交えながら、初心者でも理解できるグロース株の見方を紹介していきます。


✅ なぜシスメックスの株価は下がっているのか?

まず気になるのは「どうして株価がここまで下がったのか」という点です。
背景にはいくつかの要因があります。

  • 景気後退懸念:世界的な景気減速により、医療機関の設備投資が鈍化。

  • 為替の影響円高局面では海外売上の利益が目減りしやすい。

  • 高いバリュエーションの修正:成長株は「未来の期待」で買われやすく、期待が剥落すると大きく下げやすい。

つまり、「業績が急に悪化した」というよりは、市場全体の空気感や割高修正による調整の要素が強いのです。


✅ 過去10年の株価水準から見えること

シスメックスの株価チャートを過去10年で振り返ると、2000円前後というのはほぼ最安値圏
特に2013年〜2015年頃の水準に近く、「成長株なのに10年前と同じ水準?」というのはインパクトがあります。

成長株は「右肩上がり」を前提に語られることが多いですが、現実には上がったり下がったりを繰り返しながら成長するのです。

たとえるなら、

子どもの身長の伸びを見ているようなもの。
1年で10cm伸びるときもあれば、ほとんど伸びない時期もある。
でも振り返ってみれば、小学生から高校生になる頃には大きく背が伸びている。

株価もまさに同じで、成長が止まったわけではなく、**一時的な「成長の休憩タイム」**ということです。


✅ PERやPSR以外の評価指標「PEGレシオ」

グロース株を評価する方法として、PERやPSRがよく使われますが、今回紹介したいのは**PEGレシオ(Price Earnings Growth Ratio)**です。

  • 計算式:PER ÷ 予想EPS成長率

  • 目安:PEGレシオが1倍以下なら割安とされる

PEGレシオの魅力は「成長率を加味して株価を評価できる」点です。
たとえば、PERが高く見えても成長率が高ければ「許容される」という判断ができます。

これは、グロース株を単純なPERだけで判断する危うさを補うツール。
初心者の方も覚えておくと、株の見方が一段深くなります。


シスメックスの成長ポテンシャル

医療分野は人口減少が進む日本でも「高齢化」という逆風を味方にできます。
さらにシスメックスは世界展開しているため、アジアや新興国の市場拡大からも利益を得られる構造です。

  • 血液検査やがん検査の需要拡大

  • AI × 医療機器の融合(データ解析で検査精度を向上)

  • 新興国市場の開拓

つまり、短期的には株価が低迷していても、長期的な成長ストーリーは消えていないのです。


✅ 豆知識:「シスメックスの社名の由来」

ちょっとした雑学を。
シスメックスの社名は 「System + Medicine + Technology」 を組み合わせた造語です。
単なる検査機器メーカーではなく、医療システムを技術で支える企業であるという意思が込められているのです。

この豆知識を知っているだけで、企業への見方がちょっと変わりますよね。


✅ まとめ:逆張り視点からのシスメックス

  • 株価は2000円を割り込み、過去10年でも最安値水準

  • 下落要因は業績悪化よりも「期待の修正」が大きい

  • PEGレシオを使うと成長株の割安度が見やすい

  • 医療需要は今後も拡大するため、長期的な成長線は残っている

「底で拾う」という逆張り的な視点からは、注目に値する状況だと思います。

ただし当然ながら、株式投資にはリスクがあります
下落局面で資金管理を誤ると、塩漬け株になる可能性もあるため、慎重な判断が必要です。


✅ 読者の皆さんへ

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また、コメント欄で意見交換できればさらに学びが深まると思います。


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