こんにちは、逆張り投資家のしめじです🍄

最近食べる物も値段が上がって大変ですよね〜
株にとっては追い風なわけですが、
「株価が上がってる時に買いたくない、でも下がった時には怖くて買えない…」
そんなあなたに今日は“インフレに強い意外な業種”をご紹介します。
それが――
**ゼネコン(建設業)**です。
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🧱 ゼネコンってそもそも何をしている会社?
まずおさらいから。
ゼネコンとは「ゼネラル・コントラクター」の略で、建設工事全体を請け負う総合建設業のこと。
代表的な企業でいえば、
大林組(1802)
鹿島建設(1812)
清水建設(1803)
大成建設(1801)
といった、いわゆる「スーパーゼネコン」と呼ばれる大手たちです。
この業界の特徴は、一度の契約金額が大きく、工期が長いこと。
つまり、“受注から完成(引き渡し)までに時間がかかる”んです。
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💹 インフレの波に乗る「タイムラグ構造」
ここがポイント。
建設業は、他の業種と比べてインフレ時に恩恵を受けやすい構造を持っています。
なぜか?
理由はシンプルです👇
> 受注(契約)した時点では、すでに「利益を確定させた価格」で取引しているから。
たとえば、ゼネコンが2025年に“総額500億円”の再開発ビル建設を受注したとしましょう。
引き渡しは2028年。つまり、3年後に完成します。
この間に物価が上がったらどうなるでしょう?
建築資材や労務単価が上がるリスクもある一方で、新規の契約単価はさらに上がっていくんです。
つまり、
すでに確保している受注案件(ストック)は“安い時に仕入れた仕事”として利益を押し上げ、
さらに新しい受注は“値上げ後の価格”で積み上がる。
この「ダブルの恩恵」を受けられるのが、インフレ局面のゼネコンなんですね。
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🧮 例えるなら「熟成肉ビジネス」
少し美味しそうなたとえをしましょう🍖
ゼネコンの受注残高は、まるで熟成中の肉です。
時間が経つほど旨味(利益)が増す可能性がある。
インフレで新しい案件の単価が上がるほど、**ストックされている案件が“安く見える”**んです。
逆にデフレ期は逆で、「受注した時の価格が高すぎて、完成時には割高になる」というパターンもありました。
だからこそ、インフレ局面では“熟成肉が美味しくなるタイミング”とも言えるわけです。
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💰 インフレ=悪ではない? 建設業にとっての“追い風”
インフレというと「生活費が上がる」「給料が追いつかない」とネガティブに語られがちですが、
企業目線で見ると、価格転嫁ができる業種はむしろ追い風になります。
ゼネコンは公共事業・再開発・インフラ整備といった長期的な需要が多く、
国や自治体の支出拡大も後押しする形で業績安定性を保ちやすい。
また、近年のテーマとして注目されているのが:
耐震補強・老朽インフラの更新
再エネ関連施設(洋上風力など)
データセンター建設需要
大阪・名古屋など都市再開発
これらはいずれも短期で終わらないプロジェクト群。
つまり、“インフレ環境でも長期で成長が続く”見込みがあるということです。
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📈 受注残高がカギ!「ストックが利益を生む」ビジネス
ゼネコンの決算資料で注目すべきは「受注残高」。
これが多いほど、“将来の売上の見通し”が明るいことを意味します。
例えば鹿島建設の2024年度決算では、受注残高が前年から約1割増加。
インフレの追い風を受け、単価が上がっても発注が続く構造が見て取れます。
この受注残は、将来的に“利益を回収するストック資産”のようなもので、
インフレ局面ではこの価値がさらに高まる傾向があります。
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⚠️ 注意点もあるよ(材料費高騰リスク)
もちろんリスクもあります。
建材価格(鉄筋・セメント・銅線など)が上がりすぎると、採算悪化につながることも。
ただし、最近は「スライド条項(物価連動制)」を契約に入れて、
資材高を受注金額に反映できるようにする動きも進んでいます。
これは企業努力のたまものですね。
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🧭 しめじ流まとめ:「インフレは敵ではなく、波」
多くの人はインフレと聞くと、「貯金が目減りする」「生活が苦しくなる」と思いがちですが、
投資家の立場では、インフレの波をどう surf(サーフ)するかが大事。
ゼネコン業界はまさに、“インフレを味方につける波乗り業種”。
受注のタイムラグが利益を生み、物価上昇が単価を押し上げる。
逆張り投資家としては、こういう構造に気づいた時点で“チャンスの芽”を感じてしまいます。
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📘 過去記事:「インフレ時代の真の勝ち組、資産を減らさない投資戦略」
💡 こちらでは、インフレに強い資産クラスや現金比率の考え方もまとめています。
ゼネコン株に興味を持った方は、合わせて読むと理解が深まります!
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