
月見の季節ですね~
こんにちはしめじです。
最近、建築業界の雰囲気が少し変わってきている。
「昼は暑くて仕事ができず、夜は働き方改革で仕事ができず」。
現場ではそんな声が聞こえてくる。
実際、猛暑が年々ひどくなり、夏場は外作業がストップ。
しかも働き方改革の影響で、夜間工事にも制限がかかる。
結果、現場は進まない・納期は遅れる・建材は売れない。
建材メーカーや卸業者の売上が落ち込むのも当然だ。
特に**ナイスグループ(8089)やアイナボホールディングス(7539)**のように、建築資材を幅広く扱う企業には逆風が吹いている。
でも、逆張り投資家として言いたい。
――こういう時こそ、チャンスの芽が眠っている。
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働き方改革が「行きすぎた」反動
最近ちょっと気になる発言があった。
高市早苗さんが「ワークライフバランスを無視してでも働きたい人が働ける社会を」とコメントしたのだ。
一見、時代に逆行しているようにも聞こえる。
だが、これは「働く=悪」という風潮に疲れた人たちの共感を呼び始めているサインでもある。
実際、建築業界では**「働き方改革が進みすぎて工期が間に合わない」**という声が多い。
働きたくても働けない。現場は残業を減らしながらも、納期は短くなる一方。
この「制度疲れ」が、業界のボトルネックになっているのだ。
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「働けない」業界が、次に「働き出す」瞬間を狙え
建設・建材関連の企業は、いま冬の時代を迎えている。
受注は悪くない。だが、実際の着工・施工が進まない。
つまり、売上のタイミングがずれ込んでいるだけとも言える。
この「タイムラグ」は、逆張り投資家にとって好物だ。
なぜなら、いずれ働き方改革の見直しや、AIによる現場効率化の波が来れば、建材需要は一気に回復するからだ。
しかも、現在の株価はそれを全く織り込んでいない。
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注目すべきは「地味だけど強い」ナイスとアイナボ
●ナイスグループ(8089)
住宅資材の商社として地場密着。建築資材、プレカット、リフォーム支援など総合的に展開。
PERは一桁台、自己資本比率も高い。
地味な優良株の代表格だ。
住宅市場が底打ちした瞬間、業績のレバレッジ効果が出やすいのが魅力。
●アイナボホールディングス(7539)
こちらも住宅関連資材商社。内装・外装・住宅設備と幅広くカバー。
配当利回り3〜4%台で、財務も堅実。
コツコツと利益を積み上げるタイプで、
「地味な時期に仕込んでおくと、いずれ花が咲く」典型銘柄だ。
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“今すぐ”のチャンスではないが、“空気の変化”を感じ取れ
このテーマはすぐに株価に反映されるものではない。
だが、「働き方改革の見直し」や「AIによる現場自動化」、「猛暑対策による夜間施工の再解禁」など、
社会の空気が少しずつ変わり始めているのを感じる。
逆張り投資とは、未来のトレンドの“芽”をいち早く拾うこと。
大衆が「建設業界は終わりだ」と言っている時に、
「いや、ここから始まるのでは?」と感じ取れるかどうかが分かれ道だ。
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まとめ:働けない時代が終わる時、建設業は息を吹き返す
働くこと自体が「悪」とされた時代があった。
でも、もしもそれが見直されるなら、
「働きたい人が働ける社会」こそが次の成長ステージだ。
そのとき、現場は再び動き出す。
そして建材の需要が戻る。
ナイスグループやアイナボホールディングスは、
まさにその波に乗る準備を整えつつある“静かな逆張り銘柄”だ。
今はまだ、波の前の静けさ。
だが、投資家としてはこの「雰囲気の変化」を感じ取ることこそが大切だ。
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(※本記事は投資助言ではなく、逆張りの視点から見た個人の見解です。)