どうも、逆張り投資家しめじです。
今日は“女性だけの30分健康フィットネス”でおなじみ、**カーブスホールディングス(7085)**の2025年8月期決算を深掘りします。
結論から言うと――
👉 売上・利益ともに過去最高更新。
しかもまだまだ伸びしろがある企業です。
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■ まずは数字から見るカーブスの筋肉量💪
項目 実績(2025年8月期) 前期比
売上高 375億66百万円 +5.9%
営業利益 63億42百万円 +16.2%
経常利益 64億81百万円 +18.4%
親会社株主に帰属する当期純利益 43億3百万円 +20.6%
まさに筋トレ並みの成長ペース。
会員数も前期比4.6万人増の86.3万人に達し、これも過去最高。
店舗数も1,996店舗(うち直営82)とジワジワ増えています。
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■ 成長の原動力は「口コミ」と「継続率」
「TV+WEB+地域密着」のマーケティングが効き、入会数が増加。
それに加えて、日本版顧客満足度指数(JCSI)で11年連続1位を獲得するなど、顧客ロイヤルティが高い。
退会率は過去最低レベルまで下がり、まさに「継続は力なり」を体現しています。
さらに、プロテインなどの会員向け物販が絶好調。
定期購入者数が過去最高を更新し、「健康×サブスク」の流れをつかんでいます。
売上856億円のうち、物販は229億円を占めており、フィットネス×物販の二刀流モデルが収益を支えています。
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■ メンズ・カーブスと新ブランド、次の成長ステージへ
女性向けのイメージが強いカーブスですが、実は**「メンズ・カーブス」**という男性向け業態も quietly 拡大中。
2025年8月期に6店舗新規出店し、計25店舗。今後は出店ペースを加速する方針です。
さらに新ブランドも27店舗を新規出店、合計37店舗に。
詳細は10月15日の中期ビジョン説明会で明らかにされる予定。
“第二の柱”が見えてきましたね。
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■ 海外も quietly 好調(特に欧州)
欧州ではイギリス・イタリア・スペインを中心に124店舗を展開。
1店舗あたりの会員数・売上ともに過去最高を更新。
為替の円高影響で帳簿上は目減りして見えますが、実質的には好調キープ。
海外FC事業が利益に寄与する日はそう遠くなさそうです。
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■ 財務の筋肉もムキムキ化中
自己資本比率:51.4%(前期46.9%)
総資産:392億円(やや減)
有利子負債:前年比▲13%
営業CF:62億円(前年比+14%)
借金を減らしつつ、現金を積み上げる。
財務体質はどんどん健康的になっています。
ジム運営会社が財務まで“筋肉質”というのは気持ちいいですね。
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■ 豆知識💡:「のれん」が減る=悪いとは限らない?
決算書を見ると「無形固定資産」が38億円減っていました。
これは米国Curves Internationalの買収時に発生した“のれん・商標権”が円高で目減りしたため。
つまり実際に損したわけではなく、為替換算上の調整なんです。
円高になると海外資産が円換算で小さく見える…投資家あるあるですね。
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■ 次期(2026年8月期)見通し:成長は続くがコストも増
指標 予想 前期比
売上高 413億円 +9.9%
営業利益 73億円 +15.1%
純利益 47億円 +9.2%
ただし、プロテイン原料の高騰や円安の影響で、第1四半期は営業利益がマイナス成長(▲5%)予想。
人的投資(社員教育・賃上げ)も増えるため、筋トレ中に一時的に疲れるフェーズといったところ。
でも中長期では、新ブランド・メンズ展開・新商品開発で再加速が見込まれています。
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■ しめじのひとこと🍄
カーブスの魅力は「高齢化=追い風」という構造的強み。
若者よりも**“健康寿命を延ばしたい層”**が顧客なので、景気に左右されにくい。
しかもストック型(会員制+定期販売)という点で、安定感がピカイチ。
ただし、株価的には「フィットネスバブル」の時に飛びつかないこと。
しめじ流では、“ジム通いが当たり前すぎて話題にならなくなった頃”こそ仕込み時です。
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■ おまけ豆知識:「カーブス退会率は何%?」
カーブスの月次退会率は約3%未満。
つまり平均して1人が2年半~3年も続けている計算。
これはスポーツジム業界では驚異的な水準です。
いかに“無理せず続けられる30分運動”が支持されているか、数字が物語っています。
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📈 まとめ:カーブスは「健康×ストック型×地方密着」で筋金入りの好業績企業。
短期的には原料高で息切れするかもしれませんが、長期では“高齢化インフラ銘柄”として注目です。