ニデック、監視銘柄入り──逆張り投資家でも「まだ買うには早すぎる」
毎日仕事を辞めたい皆さん
こんにちは、カリスマ逆張り投資家のしめじです。
株価が急落した銘柄を見ると「底だ!」と反射的に買いたくなる――それが逆張り魂というもの。
しかし今回のニデック(6594)の監視銘柄入りニュース、これは“底”というより、まだ“霧の中”です。
今日は、なぜ私・しめじが「ニデックはまだ買うには早い」と判断しているのか、
逆張り的ロジックでじっくり解説していきます。
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◆ 何が起きたのか?
10月28日、ニデックは東証から「特別注意銘柄」に指定されました。
理由は、**監査法人から「意見不表明」**を受けたこと。
つまり、決算の信頼性に疑問符がついたということです。
海外子会社での会計処理や原産国申告の不備、関税リスクなども取り沙汰されています。
東証は「投資判断に必要な情報が欠けている」として、ニデックを“監視リスト”に入れたのです。
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◆ 「意見不表明」は黄色信号ではなく赤信号
“意見不表明”という言葉、少しややこしいですが、要は**「監査法人が会社の数字を信じられない」**という意味です。
たとえばあなたが中古車を買おうとしていて、整備士から「この車、点検したけど何が起きるか分かりません」と言われたら……。
買いますか?
おそらく多くの人は「やめとこう」となるでしょう。
ニデックの現状はまさにそれ。
「壊れている」わけではないけれど、中の状態が見えない。
それが一番怖いんです。
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◆ 株価急落=“安い”ではなく、“不透明”
発表を受けて、ニデックの株価は急落しました。
ストップ安近くまで売られる展開に。
逆張り派としては「いよいよ買い場か?」と心が動きますが、
ここは一呼吸置くべきです。
なぜなら、株価が下がっても「信頼の穴」が埋まっていないから。
会計問題が整理されて初めて、“安い”が意味を持ちます。
現段階では、“信頼できない数字を基にした株価”でしかありません。
これは言うなれば、
> 「霧の中で落とした100円玉を探して、実はそれがボタン電池だった」
というオチになりかねません。
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◆ 過去の教訓:不祥事株は二番底がある
過去にも、監査意見や会計不備で揺れた企業は数多くありました。
最初の下落(第1波)で「安い」と思って飛び込むと、
その後の追加調査・修正・再発防止策でさらに株価が沈む“二番底”が訪れることが多い。
信頼を失った会社の株価は、数字の回復よりも「信用の修復」に時間がかかるんです。
つまり今は、第一幕が開いたばかり。
“底”ではなく“序章”の段階です。
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◆ しめじの逆張り的チェックリスト
チェック項目 現状 評価
監査法人の意見 意見不表明 ❌(最悪レベル)
ガバナンス体制 調査中・不透明 ❌
第三者委員会 発足準備段階 ⏳
数字の信頼性 欠如 ❌
市場の信頼 失墜 ❌
株価の底確認 不明 ⚠️
これを見ても分かる通り、まだ“信頼回復の糸口”すら見えていないのです。
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◆ 逆張りでも「買わない勇気」が必要
逆張り投資の真髄は「安いときに買う」ではなく、
「みんなが絶望していて、かつ“原因が明確”なときに買う」ことです。
今のニデックは、
「絶望はあるが、原因がまだ霧の中」。
だから、まだ手を出す段階ではない。
例えるなら――
> 「火事の後に焼け跡を見て、『ここなら土地が安い!』と買うのはいい。
でも、まだ火がくすぶってる段階で入札するのは、ただの無謀。」
そんなイメージです。
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◆ 今後チェックすべき3つの“サイン”
しめじとしては、次の3つのサインが出たら“再評価”のタイミングと見ています。
1. 第三者委員会の調査結果が公開される
→ 不正の範囲、経営陣の関与が明確化される。
2. 監査法人が再び「適正意見」を出す
→ 会計の信頼回復が確認できる。
3. 新経営陣・再発防止策が市場から好評を得る
→ “再出発の物語”が始まる。
この3つが揃って初めて、「本当の底」が見えるはずです。
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◆ まとめ:ニデックは“底値”ではなく、“霧中”
ニデックは確かに世界的なモーターメーカーであり、
中長期的には再起の可能性を秘めています。
しかし、今はまだ「投資家が数字を信じられない段階」。
この状態で飛びつくのは、
> “電気が通っている線を素手で握るようなもの”
焦らず、火花が収まるまで待ちましょう。
逆張りにも、“静観”という立派な戦略があります。
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◆ しめじの結論
ニデックは優良企業だったが、今は「信頼の空白期」。
“意見不表明”は赤信号であり、まだ底を打っていない。
逆張りの本質は、「絶望+原因特定+改善開始」の3点セットを待つこと。
よって現時点では「買うには早すぎる」。
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しめじは今日も、“焦らない逆張り”をモットーにしています。
底を掴むには、まず霧が晴れるのを待つこと。
犬が骨を掘り出すにも、地面が乾くまで待つのがコツなのです。