逆張りサラリーマン投資家しめじ

逆張りこそ至高、高値は買わない!

円安の宴、そろそろお開き?

円安の宴、そろそろお開き?――ゴールドマン・サックスが語る「円の過小評価」解消シナリオ

 

明日にでも仕事が辞めたい同志の皆さん、こんにちは

逆張り投資家のしめじです。

夜風に吹かれながらキャラメルミルク&ほうじ茶というわずかな贅沢!幸せなひとときを感じています。

 

 

さて今日は久々に“為替”の話をしましょう。

 

ゴールドマン・サックスが発表した最新の見通しによると、

「日本の金融政策正常化が進む中で、今後10年をかけて円の“過小評価”が解消に向かう」とのこと。

つまり——円安トレンド、そろそろ終わりの始まりかもしれません。

 

 

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ゴールドマン・サックスが言う「円の過小評価」とは?

 

まずは言葉の整理から。

為替レートというのは、モノの値段と同じで「本来の価値」と「市場での評価」がズレることがあります。

たとえば、100円で売ってるペットボトルが、スーパーによっては80円だったり120円だったりするように、

為替も「割安」「割高」というのが存在します。

 

現在の円相場(1ドル=150円前後)は、

ゴールドマン・サックスの分析によると「円の実力(購買力平価など)」から見てかなりの割安。

日本の物価上昇と金融政策の転換を考慮すれば、

長期的には円高方向に修正される――という見方なんですね。

 

 

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■なぜ円高に向かうのか?

 

一言でいえば、「日本もいよいよ普通の国になる」からです。

長年続いたゼロ金利、マイナス金利政策。

これが少しずつ終わりに近づいています。

 

日銀は2024年にマイナス金利を解除し、

その後も慎重ながら「金利を上げられる国」に戻ろうとしています。

 

同時に、アメリカはというと——

インフレ退治のために続けてきた高金利政策が、そろそろ息切れ。

2026年前後には利下げ局面に入るとの見方も出ています。

 

つまり、

 

日本:金利が上がる(=円が買われる要因)

 

アメリカ:金利が下がる(=ドルが売られる要因)

 

 

この二つの流れが合わさると、

ゆっくりとした円高トレンドが始まるというわけです。

 

 

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■「アメリカ株一辺倒投資家」への警鐘

 

ここで問題なのは、

この10年で多くの日本人投資家が「アメリカ株信者」になっていることです。

 

S&P500に連動するインデックス投資

GAFA、テスラ、NVIDIAといった米国グロース株。

円安も手伝って、2020年代前半はドル資産を持つ人が圧倒的に有利でした。

 

でも、もし今後10年で「円の過小評価が是正される」としたらどうなるでしょう?

 

たとえば、

 

今:1ドル=150円

 

10年後:1ドル=110円

 

 

この場合、

米国株がドルベースで横ばいでも、円換算すると約27%の損です。

(150円→110円=約27%の円高

 

円高が進むと、米国株が値上がりしても円ベースのリターンは削られます。

「米国株さえ買っておけばOK」という時代は、

もしかするともう過去の話かもしれません。

 

 

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■為替のダメージは“ゆっくり”やってくる

 

怖いのは、為替の影響ってすぐには実感できないことです。

 

たとえるなら、

お風呂の温度がじわじわ上がっていくのに気づかず、

気づいた時には「のぼせてた」みたいなものです。

 

投資信託ETFを積み立ててると、円高の影響はグラフ上では滑らかに現れます。

だから「まあ誤差でしょ」と思ってしまう。

 

でも、10年後に資産を取り崩そうとしたとき、

「あれ?円換算だと全然増えてない…?」となる可能性がある。

特に老後資金や教育資金など、取り崩し時期が決まっている人は注意が必要です。

 

 

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■どう備える? 為替リスクへの3つの対策

 

① 円建て資産を増やす

 

いきなり全部日本株にする必要はありませんが、

全資産のうち3〜4割は円建て資産にしておくのがおすすめ。

特に、日本の高配当株やインフラ系リートは円高局面でも比較的安定しています。

 

たとえば、NTT・伊藤忠オリックスなどは為替耐性があり、

長期投資に向いた銘柄です。

 

② 米国株は「ヘッジ付き」で持つ

 

一部のETF(たとえば「iシェアーズ・米国株式ヘッジあり」など)は、

円高による目減りを抑える設計になっています。

為替ヘッジにはコストもかかりますが、

10年スパンで見れば「安心料」として割り切るのもアリ。

 

③ ゴールドや債券を混ぜる

 

円高局面では、

「金(ゴールド)」や「日本国債」が安定的な逃げ場になります。

特に金は世界共通通貨のような存在。

為替や金利が揺れる時期ほど、リスクヘッジとして効果を発揮します。

 

 

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■今の円安は“最後の円安”かもしれない

 

歴史を振り返ると、

「超円安」はいつも“転換点”のサインでした。

 

1985年のプラザ合意前の円安。

2012年のアベノミクス初期の円安。

そして2022〜2025年の現在の円安。

 

どれも、その後に円高トレンドが始まっています。

マーケットは極端に振れてから戻るもの。

円安に浮かれてドル建て資産ばかり持つのは、

ちょうど波が頂点に達した瞬間にサーフィンを始めるようなものです。

 

 

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逆張り投資家しめじの結論

 

為替も株も同じで、「みんなが同じ方向を向いた時が一番危ない」。

 

円がここまで売られている今こそ、

日本資産を見直す好機かもしれません。

 

円安トレンドの延長で「米国株最強説」が語られている今、

その裏でじわじわと円の実力が戻り始めている。

 

10年後、「円高が来るなんて誰も思ってなかった」と言われる未来が来てもおかしくありません。

 

投資とは、“未来の空気”を先に読むゲーム。

今、円が過小評価されているなら、

それを拾うのが逆張り投資家の仕事です。

 

 

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まとめ:

 

日本の金融政策正常化=円の実力回復

 

米国株一辺倒だと、円高でリターンが削られるリスク

 

円建て資産・ヘッジETF・金などでバランスを取る

 

 

 

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最後に、しめじから一言。

為替って目に見えない“風”みたいなもの。

今は追い風(円安)でも、気づけば向かい風(円高)に変わる。

その時、しっかり帆を張り替えられるように、

今から準備しておきましょう。

 

⚠️注意

ブログはしめじの個人的な考察です。投資における最終判断は皆様ご自身でお願いします。