どうもしめじです。
最近目先の株価は気にせず今で言うGoogleやAmazonのようなプラットフォーマーになり得る、次世代のプラットフォーマー候補だけに投資してほったらかすのが最強なのでは?
と思い始めたこの頃です。
しめじとしてはやはりNTTのIOWNが有力候補だと感じるため現状について考えてみます。
—— 共同実証に見る“次世代プラットフォーマー”の戦い方
かつてNTTは、iモードという世界最先端のサービスで日本の覇権を握った。
しかしそのiモードは、世界標準にはなれなかった。
技術はあった。
エコシステムも完成されていた。
それでも、グローバルではAppleとGoogleの「オープンプラットフォーム」に敗れた。
この経験は、NTTにとって相当重い敗北体験だったはずだ。
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■ iモードは「強すぎた囲い込み」だった
iモードは完璧だった。だが、完璧すぎた。
端末も通信も課金も全部NTT
コンテンツ事業者は“上に乗るだけ”
世界に広げる余白がなかった
結果として勝ったのは、
アプリストア
世界中の開発者が参加できる“土台”
つまり、
> 「一社の覇権」ではなく「皆が参加できる基盤」
だった。
NTTはここで、はっきりと時代の答えを突きつけられた。
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■ IOWNでは、最初から「仲間を作る設計」になっている
そして今。
NTTはIOWN(次世代光通信基盤)で、iモードの時とはまったく真逆の戦略を取っている。
> ✅ 最初から共同実証だらけ
✅ 業界を横断して巻き込む設計
✅ 最初から“自分一人で支配しない”前提
これはスローガンではなく、実際の実証相手を見れば一目瞭然だ。
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■ NTTが実際にIOWNで共同実証している企業たち
NTTはすでに、以下のような日本を代表する企業群と実証を動かしている。
● 日立製作所 × NTT
→ 600km超の遠隔地データセンターを「1つのストレージのように同期」する実証
これは金融・行政・医療など、止まったら終わる業界向けの基盤技術。
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→ 数千km離れたデータセンター間でリアルタイム金融システム同期
災害が起きてもシステムを止めない「金融の心臓部」をIOWNで実証。
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→ 産業用ロボットの遠隔操作・遠隔研修
地方と都市部の技能格差を、IOWNで物理的に消しに行っている。
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● ダッソー・システムズ(仏)× NTT
→ 3D-CAD設計を遠隔地でリアルタイム共有する共同設計実証
自動車・航空機・精密機器の設計現場そのものが変わる可能性。
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● 在阪テレビ局4社 × NTT西日本
→ 大阪・関西万博向けリモート放送制作の実証
放送局に人が集まらず、全部遠隔で番組が作れる世界の検証。
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■ これ、すべて「NTTが一人で儲かる話」じゃない
ここが一番重要なポイントだ。
IOWNの実証は、
日立も儲かる
銀行も助かる
放送局もコストが下がる
製造業は人材不足を補える
設計現場は世界とつながる
NTTだけが勝つ構造ではない。
むしろこれは、
> 「NTTが土台を作り、上に乗った全員が勝つ構造」
そのものだ。
完全に、
iモード時代とは180度違う思想で動いている。
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■ 覇権を握る時代から、「win-winを設計する時代」へ
もう今の時代、
規格を独占
技術を囲い込み
参加を制限
こういうプラットフォームは、長く生き残れない。
今生き残るのは、
✅ 参加すればするほど価値が増す
✅ 特定の企業が死んでも全体は死なない
✅ 横につながる構造
「覇権」ではなく「共存型プラットフォーム」。
NTTは、iモードで世界を獲れなかった唯一無二の敗者だからこそ、
この構造の重要性を、誰よりも理解しているように見える。
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■ IOWNは通信技術ではなく「社会OS」になりつつある
IOWNはもう、単なる通信インフラではない。
医療
金融
放送
製造
設計
行政
物流
ロボティクス
社会の中枢構造そのものを置き換えにいくOSのような存在になってきている。
だからNTTは、
囲わない
独占しない
実証を共同でやる
成功体験を全員で持つ
という戦略を、愚直なほど徹底している。
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■ しめじは、こう感じている
IOWNがすぐに世界標準になるかは分からない。
でも、
iモードの失敗を本気で学び
覇権を狙わず
業界を横断して
win-winを実装しにいく
この姿勢だけは、過去のNTTとは別物だ。
共同実証の相手企業の顔ぶれを見ていると、こう思う。
> 「これはもう、机上の空論じゃない」
そして最近は本気で、
> 「確実に“その日”は、想像よりも近いところまで来ている」
そう感じるようになった。
iモードの時は、技術が早すぎた。
IOWNは、社会の方が追いついてきた。
この違いは、想像以上に大きい。